心臓リハビリテーション

Cardiac rehabilitation

心臓リハビリテーション

心臓病の患者様の身体能力向上、
予後改善を目的とした心臓リハビリ

当院では循環器疾患の患者様の身体能力向上、予後改善を目的とした、心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)を行っています。心臓リハビリとは、心臓病発症により低下した体力を運動療法で回復させて自信を取り戻し、さらには心臓病が再発しないよう予防法を学び実践していくための治療プログラムです。

運動処方とは

運動処方とは

運動療法を安全かつ効果的に行うために、最も適した運動強度などを決めることを運動処方といいます。
一人一人に合った運動の種類、強度、時間、頻度などを決めます。
運動の種類は、心臓病の場合、ウォーキング、自転車こぎ、上腕自転車こぎなどが勧められます。
運動強度は最大能力の40~60%が目標ですが、その目安として運動中の心拍数を用います。
最近は筋力トレーニングの重要性が注目されており、運動処方に適切に加えられています。

心臓リハビリの内容

Cardiac Rehabilitation

運動しやすい服装を
ご準備ください

運動しやすい服装をご準備ください

自分に合う運動靴、服装(Tシャツ・トレーナーなど)、
タオルなどを準備してください。

心臓リハビリのプログラム

心臓リハビリのプログラム

  • 準備体操
  • 有酸素運動

    エルゴメーターまたはトレッドミルによる負荷運動。
    運動の強度は一人一人の運動能力に応じて決めていきます。

  • 筋力トレーニング
  • 整理体操

    呼吸を整えるリラックス体操

心臓リハビリ実施予定時間

時間/曜日 日祝
9:0010:00
10:3011:30
13:0014:00
14:3015:30

心臓リハビリテーションによって
得られる効果

運動能力の改善

運動療法は運動耐容能や筋力を改善させます。運動療法を3~5ヶ月間継続することにより、
持久力の指標(最高酸素摂取量)が、平均で1~2割程度改善することが示されています。
CPX検査で最大酸素消費量を測定できます。


冠危険因子の改善

運動療法や生活習慣指導により、動脈硬化なる危険因子のコントロールが改善し、
全身の動脈硬化の進行抑制につながります。


生活の質(QOL)の改善

運動能力の改善により行動範囲が広がり、患者ごとに最適な運動量や強度が設定され、
運動への不安が解消することで、QOLが改善します。


再発予防

動脈硬化性疾患の再発や心不全による再入院が減少し、死亡率が改善します。


その他の効果

抑うつや不安感、自律神経機能が改善し、精神的な効果も期待できます。

対象疾患

以下の循環器疾患が心臓リハビリの対象となっています。
年齢制限はありません。

  • 急性心筋梗塞
  • 狭心症
  • 心不全
  • 心臓手術後
  • 大動脈疾患
  • 閉塞性動脈硬化症